ヘルシーボディのカギは食物繊維〜後編〜

ヘルシーボディのカギは食物繊維〜後編〜

今回は前回に続き、食物繊維についてご紹介です!

☆食物繊維は食欲を抑える効果も
食物繊維は人の消化酵素では消化できません。そのため口から入った食物繊維は胃や小腸では消化されず、そのまま大腸にやってきます。大腸に入った食物繊維は、腸内に住み着く腸内細菌によって発酵・分解を受けます。

この発酵によってメタンガスなどのガスとともに「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」という物質が作り出されます。短鎖脂肪酸には、酢酸、プロピオン酸、酪酸など。この酢酸が実は食欲に関与することがわかりました。

チコリーや甜菜(てんさい)という野菜由来の食物繊維をシリアルバーに添加して、高脂肪食と一緒に食べさせたマウスと、高脂肪食のみを食べさせたマウスを使い、体重減少や酢酸の生成量などを比較しました。その結果、高脂肪食と一緒に食物繊維を食べさせたマウスでは、高脂肪食だけを食べたマウスより体重が増えにくく、腸内の酢酸の量が多いということが分かりました。

さらに酢酸は肝臓や心臓を経由し、最終的に脳の視床下部の食欲をコントロールする領域に到達することも明らかに。研究結果が人に応用されるまで食欲抑制は食物繊維をたくさん摂るようにするのがよいと言えそうです。

また、その他にも短鎖脂肪酸には、大腸で吸収されてエネルギー源として使われたり、腸内を弱酸性の環境にすることで悪玉菌の増殖を抑制し、腸内環境を良好な状態に保ったりする作用があります。

◎食物繊維でカラダをすっきり
いかがでしたか。2014年の国民健康・栄養調査によると、成人の1日あたりの食物繊維摂取量は14.8gで、多くの人が食物繊維を十分摂れていないというのが現状です。積極的に食物繊維を摂るようにしましょう!